poketto
昔書いた何か。
「ああ、いよいよ明日か。」
アッカは、そう思うと、その日の夜は、なかなか寝付けませんでした。
そして、その当日がやってきました。外は雲ひとつふたつあるぐらいの天気。まあまあいい天気です。
「じゃ、いってきまーす。」
家の人たちにそう言って、・・・研究所に向かいました。
向かっている途中に、幼なじみの・・・と会いました。
「きみも・・・研究所に行くところなのかい。」
「うん、そうだよ。」
「じゃ、今度からライバルって言うわけだな。」
「そう言う事。」
そんな話をしているところへ、いやみな野郎の・・・と会いました。
「何だ、お前も・・・研究所に行くところなのか。」
「悪いか。」
「まっせいぜいがんばれよ。」
・・・は、走っていってしまった。
「何だ、あいつは。頭大丈夫なのか。」
まあ、こんなこともありながら、とうとう・・・研究所へつきました。
集まったのは、アッカと、・・・と、・・・の3人だった。
・・・博士と言うと、ふとあのうわさのことを思い出した。
聞いた話なのだが、・・・博士は、つい2,3ヶ月前に博士になったと言う話だ。しかも、時々ボケて大変なことが起こるときがあるそうらしい。はっきし言って、心配だった。
「やあ、よく来たな。わしが知る人と知る、・・・博士じゃ。よろしくな。」
かっこつけて楽しいのか、と思った。やっぱりうわさは本当だ。
「では、お前たちをポケモントレーナーに任せるぞ。」
「はいっ、がんばります。」
そして、博士は、ひとりずつに10個もモンスターボールをくれた。
「ねえ、こんなにポケモンくれるの?」
・・・いや、その中にポケモンは入ってない・・・それで捕まえろと言うことだ。
・・・けち。
みんなの、冷たい視線が、・・・博士に集まった。
「まあ、初めの人はこういう風にしてやったものじゃ。修行だと思え。」
自分じゃ捕まえられないっからって、人に任せるのじゃねえよ、と思った。
「あと、これをもっていってくれ。」
そう言うと、赤い変なものが配られた。
「それは、ポケモン図鑑と言うものじゃ。ポケモンを見つければ、どんどんページが増えていく仕組みなのじゃ。まあ、まずはこの町あたりの草むらでも探してみるのじゃ。必ずポケモンゲットしてからほかの町へ行くのじゃ。」
「はい。」
・・・博士と、今さっきポケモントレーナーになった3人は、外に出て、
「では、がんばれよ。」
「はい。」
その後、アッカは、家に帰り、
「よし、ポケモンをどんどん捕まえるぞー。」
と、心に誓った。
しかし、2週間あちこち探しまくったが、ポケモンをゲットできなかった。
そのことを聞いた・・・は、その次の日、アッカの家にきた。
「お前、まだポケモンゲットできないのか。おれなんかもう10匹も捕まえたぜー。」
「・・・お前、俺をからかいに来たのか?」
この後、くどくどと自慢話ばっかり聞かされたあと、・・・はこう言った。
「なあなあ、これあげようか。」
・・・が手に出したのは3つのモンスターボールだった。
「これ、なにがはいっているの?」
アッカがそう言うと、・・・は、
「あけてのお楽しみ。」
といって、ふふふと言いながら、
「じゃーなー。先にほかの町に言ってくるぜ。」
・・・お前、今までここで何していたのだよ・・・。アッカは、あきれてしまった。
でも、はっきり言って、とてもうれしかった。あいつも、いいとこあるのだなあと、感心してしまった。
「どれどれ、何が入っているのかな」
1つ開けてみると、かなり傷ついたポケモンが入っていた。ほかの2つも傷ついたポケモンだった。
「くそー。いらないからって、ポケモンを粗末にしやがって・・・。と、とにかくポケモンセンターに行こう。」
アッカは、急いでポケモンセンターに行った。
「これお願いします。」
「まあ、どうしてここまで傷つけるの。あなたはポケモントレーナーとして失格よ。」
ジョーイさんは、こう言うと、
「まあ、いいわ。すぐに集中治療室へ。」
と言って、行ってしまった。
「ああ、大丈夫かなあ。」
30分後、
「はい、もう大丈夫よ。あまりポケモンをむちゃさせないでね。」
(俺が傷つけたわけじゃないのに・・・)
と、思いつつ、自分の家に帰り、
「あっそうだ。まだポケモンの名前知らないんだ。」
ええと、このポケモンは・・・。
ケーシィ、ねんりきポケモン・・・。
・・・ふむふむ。こいつはケーシィか。
スリープ、さいみんポケモン・・・。
・・・で、こいつがスリープ。
ああ、こいつは知ってるよ。みんな、よろしくな。
「・・・・・・」
初めは、何も言わなかったが、次第に自然に打ち解けあい、すっかり仲良くなった。
日に日にますにつれ、次第に、趣味、好きなもの、嫌いなものがわかった。
ケーシィは、絵を描くこと、スリープは体を鍛えることが好きなようです。
コイキングは・・・なぜかおしゃれが好きだそうだ・・・。なぜだろう・・・。
まあ、みんなそれぞれ趣味などが違うけれど、アッカが見る限り、とても仲良しでした。
しかし、アッカがいないところでは、3匹はよくけんかをしていました。
ポケモンをもらってから、1週間後、アッカは、・・・博士から呼び出されました。
出かける前に、3匹を留守番させることにしました。
「おとなしく留守番してろよ。」
そう言って、アッカは・・・博士のところへ行きました。
「話って何ですか。」
「ポケモントレーナーはどうなるのじゃ。まだ全然捕まえてないだろう。」
「いいえ、3匹捕まえましたが。」
「ああ、そうだったな。しかしそんな弱さじゃこの先大変じゃぞ。」
「いいじゃないですか。こつこつと育てます。」
「実は、お前にポケモントレーナーをやめてほしいのじゃ。」
「ええっ、なぜですか。」
「まあ、いろいろと事情があってな、ちょっと考えてくれないか。」
「・・・・・・・・・・・・・」
アッカは、そのままとぼとぼと出て行った。
帰る途中、なんか広場に人が集まっていた。なんだろうと思ったがそのまま家に帰った。しかし、ケーシィ達の姿はなかった。
「ねえ、お母さん、ケーシィたちどこにいるか知ってる?」
「さあ、ずっとここにいたから。」
もしや、と思って、広場へ行ってみた。集まっている人の間をすり抜け、中心部に行ってみると、そこには、ケーシィ、スリープ、コイキングではなく、その進化形、ユンゲラー、スリーパー、ギャラドスがいた。
「おい、ユンゲラー、あのときのケーシィか。」
「はい、ああ、何ですか。アッカさん。」
「おい、お前言葉はなせるじゃん。」
「えっ、話していませんが・・・。」
いきなりだったので、これがテレパシーだったということは、後で気づくのだ。
「おい、スリープ・・・いや、スリーパー、ギャラドス、いい加減にして、こっちに来い。」
スリーパー、ギャラドスも、素直にこっちに来た。やっぱり俺のポケモンだ。
「おい、何があったんだよ。おい、ユンゲラー、通訳してくれ。」「あ、はい。」
アッカはしばらく、聞いていた。
話をまとめるとこうだった。
アッカが出かけた後、しばらく絵を書いていたケーシィが、水彩画の水を替えようとしている途中に、メイクをしていたコイキングに足が引っかかって、コイキングの頭からばしゃり、と引っかかった。
「コイキングのメイクって、ちょっと怖いよな。」
「ちょっと、話を脱線しないでくださいよ。」
それで、コイキングが、ばたばたしていて、昼寝していたスリープにあたり、そして、寝ぼけたスリープが、ケーシィにあたった。
「これで五分五分だな。」
「でも、まだ続くのですよ。」
・・・で、コイキングがやったのが分かって、スリープが攻撃した。
コイキングもやり返して、それでけんかになった。
それで外に出て、けんかしている間に、進化した。
「・・・という訳だな。」
「実は・・・」
二人がけんかしているところへ、ケーシィが止めようとして、それでケーシイまでまきこまれて、けんかしている間に、進化した。
「これで全部か。うそついてないな。」
3匹とも、こくりとうなずいた。
どうしてけんかしたんだよ、俺の目の前では仲良かったじゃん。
「実は、アッカさんの目の前だけで仲良くしてただけなんですよ、いないところで、いっつも喧嘩ばかりして・・・。」
そこまで言うと、アッカはこう言った。
「ごめんな、今まで本当のこと知らないで。・・・でも、今度から、ずうっと仲良くしような、友達みたいに。・・・いや、親友みたいに。・・・やっぱり、兄弟みたいに・・・な。」
聞いていた町の人が、大きな拍手をしてくれた。
そこへ、アッカは、急に大きな声で言った。
「これから、僕たちは、この町を旅立ちます。皆さん、こうご期待を。」
どっと、まわりから笑い声があがった。
「あと、ご迷惑をおかけして、すいませんでした。」
このあと、拍手がしばらくはとまらなかった。
この後、・・・博士研究所に行き、
「やっぱり、旅に出かけます。」
「ポケモンはどうなるのじゃ。」
「ほら、こいつらが俺のポケモン。」
「ほほう、もう進化したのか。」
「これならもういいでしょ。」
「よろしい。がんばってきな。」
「はいっ!」
この後、アッカは家に帰り、今度からいっしょに旅をするポケモンたちと、こう言った。
「よし、がんばるぞ。」「おーーっ。」
「じゃ、いってきまーす。」
家の人に見送られ、いよいよアッカは旅に出かけました。
少し歩き、ちょっと止まってしまった。やっぱり家が気になるようです。
「一人じゃなんか寂しいから、なんかポケモン出すか。いけっ、ユンゲラー、スリーパー。」
「あら、アッカさん、どうしたのですか。」
「いっしょに行こうぜ。それで目的地はトキワの森ね。」
そう言って、アッカは、タウンマップを出した。
「えっ、なぜですか。」
「いろんなポケモンがいるって、テレビでやってたから。」
「でも、結構遠いじゃないですか。」
「ギャラドスでひとっ飛びじゃん。」
「ああ、なるほど。」
「じゃ、ギャラドス出して行くか。」
アッカがギャラドスを出そうとした瞬間、
「君・・・ポケモントレーナーかい。」
一人の少年が、アッカに言った。
「そうだけど・・・。」
「じゃ、ポケモン勝負。」
「よっしゃ、受けたろうじゃん。なあ、ユンゲラー、スリーパー。」
アッカは、こう言ったあと、ユンゲラーの耳元でささやいた。
「なあ、大丈夫か。」
「初めてだけど・・・まあ、やってみます。」
「・・・そうだ。前の喧嘩の容量でやれよ。それで何とかできると思うから。」
「はい、わかりました。」
「僕はマサラタウンの・・・だよ。よろしく。君は。」
「俺は、ほら、すぐそこにあるタマムシシティのアッカ。よろしく。」
「じゃ、やろうか。いけっ、フシギダネ。」
「ユンゲラー、よろしくっ。」
「よしっ、フシギダネ、たいあたりだ。」
「負けるな、こっちは超能力だ、ねんりき。」
「へへっ、君のポケモン結構やるじゃない。」
「そっちこそ。でもまだまだやるよ。ユンゲラー、またねんりき。」
「フシギダネ、今度はつるのむちだ。」
つるのむちを、ねんりきで止めようとしたが、つるのむちを止められなかった。
「危ない、ユンゲラー。」
しかし、ユンゲラーに、つるのむちがあたったように見えた。しかし、そこには、ユンゲラーの姿はなかった。
と、思うと、フシギダネのそばにいた。
「え、どうなってるんだ?」
・・・も、フシギダネも、技を使ったユンゲラーさえも、今何が起こったのかが分からなかった。
しかし、アッカには、すぐに分かった。ユンゲラーはテレポートをしたのだ。
「よくテレポートが出来たな、ユンゲラー。」
「ええっ、そんなことをしたのですか、信じられない・・・。」
「とにかく、とどめだ、ねんりきだ。」
「ふーん、なかなかやるじゃん。じゃ、今度は、ヒトカゲ、君に決めたっ。」
「じゃ、今度はスリーパー、いけっ、とにかく相手をたたけ。」
スリーパーは、ヒトカゲに向かって、突進した。
スリーパーは真っ黒く炉下になりました。
「ごめん・・・俺が悪かった。」
「へへーん、最後はこのお気に入りのゼニガメちゃん、いけーっ。」
「責任重大だが、がんばってくれよ、ギャラドス。いけーっ。」
ゼニガメは、かなりビビッたようだ。
「おい、びびるな、ゼニガメ、どんどん攻撃しちゃえ。」
「とにかく戦え、がんばれよー。」
「ゼニガメ、体当たりだ。」
しかし、まったく効いてないようだ。
「ゼニガメ、今度はかみつくんだ。」
やっぱり効いてない。
「よし、反撃開始だ。」
しかし、ギャラドスは攻撃をしない。
「おい、ギャラドス、攻撃してくれよおぉ。」
「戦わないのなら、試合放棄でこっちの勝ちだな。」
と、そのとき、ギャラドスがゼニガメに向かって、はかいこうせんをしてきたのです。
もちろん、ゼニガメは逃げられもせず、一気に気絶してしまいました。
「やったー、初めてのトレーナー戦に勝ったー。」
「あら、初めてだったの?初めてにしてはやるじゃん。」
「やったなあ、ギャラドス。お前に頼って、本当によかったよおお、もおお。」
「ところで、君はどこへ行くんだい?」
「トキワの森に行こうと思ってるんだ。」
「トキワの森?何でわざわざそんな遠いところに行くんだい?」
「いいポケモンがいるって、テレビで言っていたからさあ。ところで、そちらは?」
「タマムシの方にね。ジムがあるからね。もう行った?」
「そうだ、忘れてた。でも、戦い方がわかんないから、それがわかってから行ってみる。」
「うん、そうしな。…そうだ。電話番号登録しようぜ。また対戦したくなったら連絡するから。」
「このポケギアで?ええと、こうして…。」
「じゃーなー、またな。いつか会おうぜ。」
「じゃっ、ジム戦、がんばれよおおおー。」
「…よし、そろそろ行くか。いけっ、ギャラドス、トキワの森まで一直線だああああああああっ。」
アッカたちは、トキワの森に向かって、いるところです。
「いやあ、さっきの戦いはよかったよ。」
「いやあ、それほどでも…。」
「特に、テレポートでよけたところが。」
「ああ、あれですか…実はですね…。」
「どうした?実は何?」
「実は…言いにくいことなのですけどね…。」
「どんどん言いな。聞いてやるから。」
「テレポート…実は今まで出来なかったのですよ…。」
「へええ、そうだったんだ。」
「驚かないんですか?アッカさん。出来ないなんて、とても恥ずかしいことじぁないですか。」
「おいおい、どこが恥ずかしいんだよ。だって、今、お前がテレパシーで話ができるなんて、とてもすごいことだよ。」
「……実はですね……のやつがですね…テレポートが出来ないお前なんか嫌いだって…。それで、殴られたり、けられたり…。」
「だからあの時傷だらけだったんだ。ひでえなー、あいつも。…じゃあ、スリーパーとギャラドスはどうして傷だらけだったんだ?」
「きっと、私と同じ理由でしょう。スリーパーのやつは、超能力らしい超能力はまったくできなかったらしいですから。」
「ええっ、まじで!?」
「まったくないっていう訳じゃなくて、ほかからはほとんど分からないくらいですね。」
「じゃあ、ギャラドスは?」
「それはアッカさんだって分かっているはずですよ。」
「……そうだ!思い出した!あれははっきり言って、めちゃくちゃ苦労したなあ。」
「そうですね…………!!!!」
ユンゲラーは、顔を真っ青にして前を指差した。
「どうしたんだ?そんな顔し…………!!!!」
今、ギャラドスが目の前にいることに気が付いたのです。それどころか、今ギャラドス乗っているところなのです。
2人はびくびくしました。ギャラドスが怒り、空に放り出されるのではないかと…。
ところが、怒るところか、なんだか楽しそうです。
「よかったー、聞いてなくて。一時はどうなるかと思った。」
「本当ですよ、まったく…。」
「ところでさー、さっきから思ったんだけど、今話しているところをさあ、まわりからどう見えるかねえ。」
「普通に見えるんじゃないですか?」
「いや、今お前は、テレパシー使っているからさ、おかしく見えると思うのだけど。」
「ううん、考えてみればそうですね。」
しばらくして、とうとうトキワの森が見えてきました。
アッカは、ポケギアを見ました。ポケギアは、2時36分をさしていました。
「いまからトキワの森に行くと途中で暗くなるだろうから、今日はトキワシティに泊まろう。いいだろ?ユンゲラー。」
「そうですね。そうしましょう。」
トキワシティにつきました。
「さあ、みんなの傷を癒すために、ポケモンセンターへ行こうじゃない。ええっと、ポケモンセンターは…。」
アッカと、ユンゲラーは、タウンマップでポケモンセンターを探しました。
「あっ、ありましたよ。」
「よし、じゃ、行くか。ユンゲラー、テレポートして。」
「行ってないところにテレポートは出来ませんよ。それに、まだテレポートできるっていう自信ないし…。」
「まあ、いいや。歩いて行こうぜ。」
歩いて10分ぐらいで、やっと、ポケモンセンターへつきました。
「じゃ、これお願いします。」
「はい、お預かりします。」
アッカは、預けた後、近くのソファーに座って、周りを眺めました。
「それにしても、かなり大きい建物だなあ。」
アッカは、チラッと、ポスターが見えました。
「何だ?あのポスターは。」
アッカは、近くにきて、読んでみました。
「ええっと…なになに?・・・ポケモンリーグ!?・・・へえー・・・・・・ふむふむ・・・・・・なるほど。
ジムをまわって、バッチを8つ手に入れればいいのか。」
次に、その隣のポスターを見てみました。
「・・・ここトキワシティは、セキエイ高原に1番近い町なので、トレーナー戦が盛んです。あなたもぜひ対戦してみては?だって。
じゃあ、ここから、セキエイ高原が近いってことか。」
そのとき、回復終了の音楽が流れました。アッカは、早速受け付けに行って、モンスターボールを受け取りました。