ピンとくるノート

くるウサの日記です。

変態あやねこの調教日記 1 猫になりきりたい女(2/2)

カラオケルームに、ふたりきりになった。素性も連絡先も知らないこいつなら、一晩過ごしたところで、適当にごまかせるだろう。私はカノに、「今日はとことん飲む」と、メールを打っておいた。あたしが男を知ってから、最近仲が悪いが・・さらに悪くなっていくのだろうか。
・・いい。こうなったら、やけだ。酒に身を任せ、こいつに一晩、体を任せよう。猫になることを、こいつは笑わない。それだけで、少し嬉しかったのだから。こいつのバッグから、首輪と猫耳が出てきた。お前、そんなもん持ち歩いてるのかよ・・少しひいたが、付けてみたい意欲には、勝てなかった。
再び、酒が回る。首輪をつけてから、もう、完全に猫になりきっていた。にゃあと甘えては、撫でられて、体が喜ぶ・・。猫になりきったあたしを、こいつはすべて受け入れてくれた。ご主人様・・あたしを可愛がって・・。いつしか、コミュ障と決めつけていたこの男を、ご主人様と呼ぶようになった。
あたしを、、猫にしてください。。首輪をつけてくださったのは、ご主人様でしょう。もう、こいつ・・この人の、言うがままされたい。あなたの猫になって、飼われたい・・。そう伝えるやいなや、カラオケルームを離れ、ご主人様の望む場所へ、連れて行かれた。
予想通り、ラブホテルだった。ルームまで着くまでの時間が、もどかしかった。1分、1秒でも、ご主人様に愛されたい・・だから、部屋のドアを閉め切った瞬間から、にゃあと甘え、猫になった。ご主人様に抱きしめられながら、ベッドに連れて行かれ、いっぱい愛してくれた。
たくさんたくさんキスをした。身も心も、もうとろとろになった。ご主人様の命令で、服を全て脱いだ。ふふ・・そうよね。猫は、服を着ないもの。四つん這いになって、部屋中を歩きまわったり、猫じゃらしに踊らされて・・。
猫になるという、心の隅っこにあった、叶うはずのなかった欲望が、少し違う形だったが、叶った瞬間だった。・・それだけなら、幸せのまま終わたのに。
ご主人様は、オスだった。メスの体を貪るという生殖活動は、ここでも行われる。ご主人様は興奮したのか、あたしの裸体を、貪るように撫でまわす。あたしを保護してくれた、お気に入りの洋服も、今は椅子に横たわっている。幸せに浸ったあたしの体が、快楽という名の悪魔によって犯される。
触れられる度に、我慢できなくなって、声が漏れる。幸せに浸った全身が、敏感になっていて、感度がより強くなっていた。腕も絡むようになり、触れる面積が増えて、ずぶずぶと快楽の沼にはまっていく。
苦しくて沖に上がりたいのに、足を持っていくのは、愛したはずのご主人様だった。「好き・・好きだよ」ご主人様の囁きに、身体が飲み込まれる。やめて・・助けて・・
体を飲み込んだ沼が段々と波を立て始めた。助けを求めるかすかな鳴き声も、もうご主人様には届かない・・いや、荒波を立てているのがご主人様なのだから、届くはずがない・・。体中を舐め回され、あらゆるポイントで、ビクンと身体が反応する・・今まで知らなかったポイントも、身体が覚えてしまった。
身体が反応する。あたしのメスの身体が、オスのものを受け入れようと、あたしの意志と関係なく、勝手に動く。受け入れたのは、体中を舐めまわした、あの舌・・。荒波によって、揉みに揉まれたあたしの身体に、想像を絶する快楽が、これでもかというほど、吹き荒れる。
何時の日か覚えた快楽を、あたしは思い出す。吹き荒れる嵐の中で、光を追い求めるように、ご主人様に、欲しい、欲しいとねだった。もう二度と欲しがらないと誓った、あの光を、再び求めた。情けない。だらしがない・・。高貴なはずだったあたしは、快楽を貪る、メスの獣に変貌してしまっていた。
メスの入り口を自ら広げ、ご主人様のものを、がぶりと飲み込む。苦しみに喘ぐあたしの身体を、ご主人様が力強く抱きしめる。対面座位という結合の中で、ご主人様は、再び身体を撫で回す。あまりに重い快楽に、あたしの身体は吹き飛ばされ、ただ落ちていくかのように、喘ぎ叫ぶだけだった。
・・あの後は、よく覚えていないけど・・。快楽の光を浴びながら、ご主人様と、猫のように、会話したりとか、交尾を求めて、おしりを振ったりとか・・。メスになってからも、猫のように、愛してもらえた気がする。むしろ、メスになってから、より猫らしく活動出来たような気もする・・。
目が覚めた。ご主人様と呼んだあの男は、シャワーを浴びているようだった。昨日注ぎ込まれた、激しい快楽の余韻が、再び、あたしのメスの欲望を呼び覚ました。にゃーっ!快楽に再び目覚めたメス猫は、欲望を求めてご主人様を襲うのだった。